ル・マン市について
「ル・マン」市は、日本では24時間耐久レース(1923年から)の開催場所として広く知られています。 パリのモンパルナス駅からTGV(新幹線)に乗り、15分もすれば大都会を離れ広い田園地帯が列車の
窓に広がります.田園風景を眺めながら一時間足らずで、小都市ル・マンに着きます。パリの南西約180kmの所、ペイ・ド・ラ・ロワール地方のサルト県の県庁所在地です。パリ、ドゴール空港からの
直行TGVもあります。
には、鈴鹿市の派遣団の他,書家も来仏され、文化会館で合同書展が開催されましたが、最近は、活発な交流
は行なわれていないようです。以下鈴鹿市のホームページのコピーです。
カエサルのガリア征服によって、この地セノマンも紀元前57年にローマ軍に侵略されました。その名残は、サルト川の川岸を散歩すれば、目に入ってくる城壁です。3世紀に建設されたローマ建築の城壁は、本格的な基盤もなく1700年もの間、立ち尽くしています。12の塔と門が一つ残っており、フランス唯一の遺跡です。



ル・ヴュー・マン(Le vieux mans) は町中にある旧市街。11〜15世紀に建てられたサン・ジュリアン
大聖堂(La cathedrale St Julien)を中心とした旧市街は中世の面影を残しています。住宅と思しき建造物には、
文化財指定のマークがあちこちに見られ、当時の姿を維持しようとする努力が見られます。
古い建物が立並ぶ石畳の道は、ジェラール・ドパルデューの主演した「シラノ・ド・ベルジュラック」など、数々の中世を舞台にした映画のロケとしても 使われています。
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プランタジェネ王朝
“イ ギリスの封建制度は、ノルマン王朝を開いた.ウイリアム一世の時から、異例とも言えるほど他国に比べ王権が強かった.12世紀の半ばに、血統の関係によ り、フランスから入って王位についたプランタジェネ家は、フランスにも広い領土を持って勢力が非常に大きかった。” (日本の高校世界史の教科書)
この王室があった都が、実は、このさくら友好協会があるルマン市なのです。特に旧市街は、歴史がある美しい町です。
ルマン市の中心街にあるサンジュリアン大聖堂で、 1128年、ジョフォア五世とイングランド王ヘンリー一世の娘,マチルドが結婚したことで、プランタジェネ王朝の歴史の始まった。この地、ル・メ ンヌは、アンジュー伯領であった。プランタジェネという名は、 伝説によれば、ジョフォアは、都に近い荒野での狩猟を好み、花咲いたエニシダ(ジェネ)の小枝を帽子に飾っていたことで、ルマンの人々がイングランドを治 めようとする王家に、与えた名であった。
1790年以来、 ルマン市役所として利用されている建物(写真なし)は、当時の面影が外壁と窓しか残存していないが、ジョフォアとその子、プランタジェネ朝第一代イン グランド王となる、アンリ二世がここで誕生した。 また、第二代イングランド王リシャー獅子王の妻、ベランジェール王妃は、王の死後、長い未亡人生活をこの館で過ごした。(ルマン市ガイドブックから)
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その優れた遺産と普遍的価値がある、このプランタジェネ王朝時代そのものの旧市街は、ユネスコ世界遺産指定地に立候補しています。
ルマン市の七つの宝物

紀元前4000〜5000年前に据え付けられた巨石、メンヒルは、ルマン市の最も古い歴史の証拠となるものです。サンジュリアン大聖堂の傍に固定され、神聖な巨石が他にも存在したことを物語っています。

サンジュリアン大聖堂内で、今日も当時のままの状態で見られ、最も古いことで知られているステンドグラスです。(11世紀後半か12世紀前半)


アーチ形天井に描かれた47の天使の音楽家と
歌人たちは、西欧ゴシック絵画の傑作です。


されています。
中世時代においては、最も大きいエマイユシャンルベ
(七宝焼の一種)
プランタジェネット朝の始祖であるジョフォア5世を描いた
ものです。

紀元前100〜50年前に型打ちされたガリア合金貨幣であるガリアスタテル(1スタテル=8〜12g)が、1997年にユインヌ川の川底から85枚発見されました。考古、歴史博物館のプランタジェネットコーナーで見学できます。


ローマとイスタンブールに並んで、古代ローマ帝国のなかでも
最もよく保存された城壁です。

Jean-Bernard Métais氏の作品。パリで2000年に創作。現在は、ルマン市のテセ博物館(Musée de Tessé)の公園に据えられています。
カテドラルの前にあるジェドー広場(Place du jet d'eau)では水・金・日曜日の午前中に大きいマルシェ(朝市場)が立ちます。
ルマンといえば、耐久レースの次に思い出すのがこのリエット。豚の胸肉や肩肉に水と塩を加えて煮ること数時間、今は手間暇かけずとも、スーパー、豚肉屋さん、朝市でも大中小のポットに入ったリエットが買えます。
りんごの産地でもあり、りんご酒(シードル)は多いです。ワインはサルト県南部の狭い地域でのみ白ワイン,ジャニエールが作られています。
ル・マン 24時間レース Les 24 heures du mans
ル・マンでは24時間のレースが主に4つ行なわれます。4月にバイク、5月にバイクのグランプリ、6月にかの有名な車のレース、そして10月にトラックのレースです。
公式サイトはAutomobile Club de l’Ouest: http://www.lemans.org/accueil/index.html(英仏語)
この24H耐久レース時期には、ルマン市の人口が2倍にふくれあがると聞いています。レース観戦に来る外国人の60%がイギリス人だそうです。
2011年は、MAZDAスピードが優勝した1991年の20年目に当たり、前夜祭のパイロットのパレードでもMAZDAのマークがひときわ目立っていました。
2015年:
• 3月14-15日 Fun Cup
• 3月28-29日 スパーバイク
• 4月18-19日 24時間バイクレース
• 5月1-3日 GT Tour
• 5月15-17日 バイクのフランスグランプリ
• 5月31日 "ルマン24 時間レース" テスト走行
• 6月13-14日 第83回"ルマン24 時間レース"
• 6月27-28日 24時間ロラースケートレース
• 7月3-5日 ACO祭と 24 時間ゴーカートレース
• 7月11-12日 24時間サイクロモーター
• 7月18-19日 フランスプロモスポーツ杯
• 7月24-26日 スーパーワーゲンフェスティバル
• 8月22-23日 24時間自転車
• 9月10-13日 ゴーカートKZ世界チャンピョン
• 9月25-27日 ルノーワールドシリーズ
• 10月3-4日 ブガッティマラソン
• 10月10-11日 24 時間トラックレース
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ルマン市はモータースポーツの盛んな所だけにパイロット養成学校があります。1993年に発足し,セバスチャン・ブーデ、フランク・モンタニ、ステファンヌ・サラザン、ジョナタン・コシェなど有名なフランス人パイロットを輩出したモータースポーツのフランス連盟付属コースが2007年2月5日、Auto Sport Academyと名前も新たに発足しました。パイロット養成に重点を置いているものの整備工やモータースポーツに必要な人材養成をしています。国際化を強化するため、すでに生徒の半分は、ヨーロッパ、南アメリカ、中東から選抜していて、将来、アジアを対象としています。http://www.autosportacademy.com/
メカニックスポーツとは、全く関係ないのですが、多分、全国的にも珍しい学校と思われますので、ここで紹介しておきます。
I'ITEMM insutitut technologique européen des métiers de la musique 音楽専門ヨーロッパ州立技術専門学院
- ピアノ、吹奏楽器、ギターの製作、維持管理、修理部門
- 舞台やスタジオでの音響に関する職業部門
- 楽器の営業販売部門
